トップページ > 診療科のご案内 > 放射線科
 

放射線科 【核医学(RI)検査】



核医学(RI)検査とは?


 核医学検査は、RI検査とも呼んでいます。RIとは、放射性同位元素(Radioisotope)を略して用いられています。 RI検査は、特定の臓器に集まる医薬品をRIと標識(結合)し放射性医薬品として、患者さんに静脈注射、または、経口にて投与して行います。検査は患者さんに投与された放射性医薬品が体内の臓器の状態や病気の場所の分布をガンマカメラと呼ばれる測定装置で体外から測定することによりその分布像を画像として得ています。


このページトップに戻る



特徴


 RI検査はエックス線検査、CT検査、MRI検査、超音波検査と同様に画像から病気の有無や治療の効果の判定などに役立てる検査法です。しかし、この検査法は、臓器や病気の形や位置をみるのが得意なCT・MR検査に対して臓器の働き(機能情報)を診ることができ、生理学的な生態情報を画像として定量的に表示することもできます。


このページトップに戻る



安全性


 放射線と聞くと不安になりますが、使用しているRIは比較的半減期(寿命)が短く量も少量ですので、放射線影響の点から見ても心配ありません。 検査に用いる薬は極微量の放射性同位元素が含まれていますが、副作用はほとんどありません。また、検査を受ける本人自身や周りの人への影響について心配ありません。胸や胃のエックス線検査と同程度の放射線の量ですので安心して検査をうけることができます。放射性医薬品による副作用はごくまれで、10万人当たりに2〜3人(0.002〜0.003)と非常に少ないのが特徴です。


このページトップに戻る



検査の流れ


RIの投与方法
放射性医薬品の投与の多くは静脈注射ですが、ガス状の薬を吸入したり、 カプセル状の薬を内服していただくこともあります。
検査までの待ち時間
検査開始時間は、薬が検査目的部位に達するまで、投薬から検査開始まで少し時間をあけることがあります。 (例:骨シンチ2〜3時間、腫瘍シンチ72時間など)
検査の注意点
RIの検査では、基本的に検査衣に着替える必要はありません。 大きな金属(時計、ベルト、眼鏡等)をはずして頂ければ結構です。 検査時間は、ほとんどの検査が30分から1時間程度です。 検査中は装置の寝台の上に仰向けになって頂きます。 検査位置がずれないように検査終了まで、できるだけ体を動かさない様にしてください。 RIの検査では、息を止める必要はありません。  


このページトップに戻る



当院で行っている主な検査


骨シンチグラフィ 

骨の形には変化がみられない病変や骨折などを写し出すことができ、病変部位がどこかわからないとき全身を検査して探すことができます。
骨の炎症や骨折などの病変の程度を調べます。
半年から1年ごとに骨疾患での治療効果の程度や病気の進行具合を調べます。

ガリウム(Ga)
シンチグラフィ

悪性リンパ腫、肺がんと言った腫瘍診断やサルコイドーシスや不明熱などの熱源検索と言った炎症診断に用いられます。

ガリウムは悪性腫瘍に良く集積しますが、良性病巣(特に炎症巣)にも集積します。

脳血流
シンチグラフィ 

脳の各部における血流状態や脳の働きをもるための検査です。

脳の形態をみるCTやMRIではとらえられない脳梗塞など早期の

脳血管障害や脳神経細胞の機能低下が原因となるてんかんや痴呆など調べます。

これらの病気では脳の形態の変化がない部位で脳血流が低下することが多く、病状の評価や治療効果の判定にも役立ちます。

このページトップに戻る

■国立病院機構本部グループ事務所ホームページ
  北海道・東北グループ関東信越グループ東海北陸グループ近畿グループ中国・四国グループ九州グループ
独立行政法人 国立病院機構 神奈川病院
〒257−8585
神奈川県秦野市落合666−1
TEL0463−81−1771 FAX0463−82−7533
地図はこちら
Copyright ©National Hospital Organization KANAGAWA HOSPITAL. All Right Reserved.